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愛犬の葬儀・火葬で実際にトラブルはあったのか?
亡くなった愛犬の葬儀でトラブルはあったのでしょうか?
数年前、ペット霊園「宝塔」が突然閉鎖。
借地だったために地主から返還を求められ、遺族への連絡もなく突然閉鎖してしまいました。
また、2010年に埼玉県で犬や猫約100匹の亡骸が崖の下に放置されていた事件では、飼い主から預かった遺骨を山に不法投棄して、別の骨を飼い主に返していました。
「愛犬は元気だし自分には関係ない」と思っている飼い主さんも少なくありませんが、ペット葬儀でのトラブルは年々増えています。
愛犬が亡くなったら…なんて考えたくはないですが、いつかは訪れる愛犬の死。そのときになって後悔をしないためにも、現状を知っておくことは大切です。
この記事では、愛犬の葬儀で実際にトラブルにあった方のリアルなコメント、また、愛犬の葬儀でのトラブルを回避する方法をお伝えします。
愛犬の葬儀で実際にトラブルあった人はどれくらいいるの?
葬儀をした際にトラブルあった人はどれくらいいるのでしょうか?
・トラブルはない…95.4%(291人)
・トラブルではないがモヤモヤしている…3.3%(10人)
・トラブルがあった…1.3%(4人)
葬儀をした際に「トラブルはない」と回答した人が95.4%と最も多く、葬儀をした場所に感謝の声もありました。
しかし、「トラブルがあった」「モヤモヤしている」という人も4.6%います。
INUNAVI(いぬなび)(https://inunavi.plan-b.co.jp/)
「愛犬の葬儀」に関するアンケート調査 参照
・アンケート実施期間:2021年3月10日~3月15日
・アンケート対象:10代~60代の全国の犬の飼い主691名
実際にトラブルにあった人のリアルなコメントをいくつか紹介します。
移動火葬車でのトラブル
自宅まで出張して火葬をおこなってくれる移動火葬車ですが、手軽な故に不安やトラブルにあった人もいます。
お寺での葬儀・火葬の不安やトラブル
知人が位牌に名前だけ書いてもらったと聞いたので相談したのですが、知人の檀家のお寺と違うためか人とは違うので、と断られました。(柴犬・0円)
どこのお寺でペットの葬儀ができるのか、合わせて価格なども事前に確認しておくことが必要になります。
ペット霊園での不安やトラブル
安心して任せられると思いがちなペット霊園でも、不安やトラブルがあります。
あまりにもバカにしすぎです。(柴犬・30,001円~40,000円)
更新のことでそこの責任者(女)と電話で話しているうちにそのいい加減さが判明したのだが、またその態度がひどく、一方的に電話口で解約を迫られた!とにかく長年信頼して毎年高額な更新費用を払ってきたのに、ひどくショックを受けました。
電話口でも言うことをコロコロ変えられ、代表と電話したいと言ったら拒否られた。そんなとこに預けてられない、と、翌日に旦那さんが骨壼を取り行ったら、その責任者はコロッと態度を変えていた。
しかし、その時、2頭分しか骨壼は用意されておらず、それを指摘すると、その骨壼を地面に直に置いた。そんな酷いところに預けていたことに家族みんなでショックを受け、そんな気分で年末年始を迎えた。ちなみにネット上では評判は良く、ほんとありえない。千葉市のリンペット霊園(MIX犬・50,001円~60,000円)
ペット供養業界が発展途上期にあるため、業界全体のレベルはまだまだ低いと言わざるを得ないのかもしれません。
詐欺業者に騙された
実際に騙されてしまった例を紹介します。
埼玉に大きなペット墓地があると写真付きの資料まで渡されたため、その業者を信用してお金を払い、遺体を預けました。その後、業者と連絡が付かなくなったため、調べてみたところ、存在していない会社でした。
資料にあった写真はおそらく他所の会社の墓地で、遺体は不法投棄されたのだと思います。
一生の後悔が残り、何年も鬱病に苦しみました。
多少高くつくとしても、ペットの遺体は信頼できる業者に預けるべきです。
葬儀をしてくれる場所はさまざまありますが、「ペット霊園だから安心」というわけではありません。
多くの人はトラブルがなく葬儀を行うことができていますが、中にはこんなにひどい業者もあるということは残念ですね。
自治体でのトラブル
自治体の多くはお骨拾うことができません。一部の自治体で拾骨することができますが、拾骨ができる自治体は少ないのが現状です。
事前に確認することを強くおすすめします。
愛犬の葬儀でのトラブルを回避するには?
では、愛犬の葬儀でのトラブルを回避するには、どうしたら良いのでしょうか。
先述したように、ペット葬儀社や霊園の経営には特別な資格や許可は不要なため、しっかりとした業者選びをする必要があります。とはいえ愛犬が亡くなった直後は悲しみから気が動転していたり、放心状態になっていたりするかもしれませんので、冷静な判断ができない危険性があります。
このような事態におちいらないためにも、愛犬が亡くなってしまう前に業者選びをしておくとよいでしょう。もしすでにペットが亡くなってしまっているという場合は、ペットの遺体を安置してから落ち着いて業者を探すことをおすすめします。
会社情報をきちんと確認し、見積もりは書面でもらう
多くの葬儀社はホームページを持っています。ホームページの会社情報や、加入団体などを事前にしっかりチェックすることも大切です。
葬儀の総額は、葬儀が始まる前に必ず書面で出してもらいましょう。電話や口約束のみで済ませてしまうと、トラブルに巻き込まれたときに取りかえしのつかないことになるおそれがあります。
安さ、近さよりも安心できるサービスかを確認する
亡くなった愛犬を、できるだけ住んでいたところに近い場所で見送ってあげたいと考える飼い主も多くいます。
しかし自宅からの距離や金額だけで決めてしまうと、サービス内容が十分でない場合があります。愛犬を大切に思うなら、プランや葬儀の内容をしっかりとチェックすることが大切です。
納得するまでサインしない
大切な愛犬との最後の別れなので、慎重になりすぎるくらいでよいのです。少しでも腑に落ちないことや納得できないことがあれば、サインや支払いをするのは少し待ってください。自分だけでは判断が難しいときは、家族や友人に意見を求めたり、インターネットの口コミなどを参考にしたりするとよいでしょう。
業界団体に加盟しているかを確認する
団体に加盟しているかどうかも、悪徳業者を見抜く方法のひとつです。
- 一般社団法人 全国ペット霊園協会
- 一般社団法人 日本動物葬儀霊園協会
- 日本ペット火葬協会
- 日本ペット訪問火葬協会
- 一般社団法人 東京都獣医師会霊園協会
- 動物供養協議会
悪徳業者は存在しない団体をホームページに記載し、騙そうとしてくることもあります。
依頼する葬儀社が安心できるかどうか心配な場合は、加盟団体をインターネット検索してみましょう。実在している団体であれば、ホームページに活動内容や活動報告、加盟している会員(葬儀社など)の情報が必ず記載されています。
さらに心配であれば、そのホームページに記載されている連絡先に連絡してみるなどの対策をすると良いでしょう。
まとめ
愛犬の葬儀でトラブルに巻き込まれないために、トラブルにあったリアルなコメントと、トラブル回避の方法をお伝えしてきました。
愛犬の葬儀でトラブルに巻き込まれないためには、ご自身で対策をする必要があります。また、愛犬が亡くなった直後は悲しみから冷静な判断ができない危険性があるので、愛犬が亡くなってしまう前に業者選びをしておくとよいでしょう。
下記に対策ポイントをまとめました。
ポイント
・怪しい業者を見抜くためにペット葬儀の種類などを把握しておく
・実績のあるペット葬儀社を選び、口コミなども確認しておく
今回紹介したトラブルのリアルなコメントのような悲しい出来事の当事者になってしまわないよう、できるだけ対策をすることで、楽しく素晴らしい日々をくれた愛犬との良いお別れができることを祈っています。