遠野なぎこ病気を公表!摂食障害とうつ病で自ら命を絶ったのか

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2025年7月、女優・遠野なぎこさん(45)の自宅から遺体が発見されたという衝撃的なニュースが報じられました。

長年にわたり「摂食障害」と「うつ病」を公表し、壮絶な闘病と心の葛藤を赤裸々に発信してきた彼女。その生き様は多くの人に勇気を与える一方で、今回の訃報に「なぜ」「何があったのか」と世間は大きな衝撃と悲しみを抱えています。

本記事では、遠野なぎこさんが公表した病気の経緯や心境の変化、そして彼女が社会に投げかけたメッセージを改めて振り返ります。

 

15歳で発症した摂食障害――壮絶な家庭環境と心の傷

遠野なぎこさんが「摂食障害」を発症したのは15歳のとき。その背景には、幼少期から続く母親による身体的・精神的虐待がありました。

「小学生の頃から容姿や性格について『醜い』『お前なんか』と言われ続け、どれだけ私が劣っている人間かを陰湿に、悪魔のように言い続ける人でした」

と、彼女は大人になってからも語っています

母親からは「吐けば太らないのよ」と教えられ、摂食障害のきっかけとなったことも赤裸々に明かしています。

「当時は摂食障害なんて言葉も知らなかった。母がそんな体に悪いことを教えてくれるわけがないと思っていた」

と振り返り、その後も拒食と過食嘔吐を繰り返す日々が続きました。

 

「摂食障害は地獄への入り口」――30年に及ぶ闘病

摂食障害について、遠野さんは

「ダイエットとは大きな違いがある。自分の意思ではできない。いつの間にか沼にハマってしまうもの。抜け出せないですね…」

と語っています

症状は30年経った今も重く、「一日の食事が高野豆腐1つだけの日もあれば、過食嘔吐が止まらない日もある」と、その不安定さを率直に発信してきました

「摂食障害は恥ずかしいとか甘えだとか、贅沢病だとか言われて、家族の理解も少なくて…」と涙ながらに語ったこともあり、社会の偏見や無理解に苦しみながらも「私は死ぬまで闘いたい」と強い意志を持ち続けていました

 

うつ病の診断と訪問看護の開始

 

2025年6月、遠野さんは自身のSNSで「うつ病」と正式に診断されたことを公表しました。

それまで「うつ状態」とは言われていたものの、書類手続きの際に「疾病名:うつ病」と記載されているのを見て、改めて現実を受け止めたといいます

 

「私いつの間にか“うつ病”に移行していたのね。そりゃあ、ツライ訳だわ」

と投稿し、新しい薬を処方されながらも「シンドイけど、前向きにいきましょっ!!」と明るさを見せる一方で、「人に頼ることを知らずに生きてきたから、訪問看護を受けるのは少し複雑」と本音も吐露していました。

 

SNSでの発信と「死ぬまで闘いたい」というメッセージ

遠野さんは、ブログやSNSを通じて闘病の現実や心の葛藤を包み隠さず発信し続けてきました。

「摂食障害は地獄への入り口」
「死ぬまで闘いたい」
「同じような悩みを持つ人に自分の姿を見てほしい」

と、当事者や家族への理解を強く訴えてきました

また、「芸能界、女優、モデル、タレントに憧れないでください。あれはリアルな世界じゃない」と、若い世代に向けて警鐘を鳴らし、摂食障害や心の病の現実を知ってほしいと語っていました。

 

突然の訃報――「自ら命を絶ったのか」という問い

2025年7月3日夕方、遠野なぎこさんの自宅で遺体が発見されました。

現場には救急車や消防車、警察車両が集まり、近隣住民も「何があったのか」と騒然となりました。警察は事件性はないとみており、詳細は現在も調査中です

SNSやブログの更新は6月下旬を最後に途絶えており、ファンや関係者からは「大丈夫か」「心配している」との声が相次いでいました

現時点で「自ら命を絶ったのか」については、警察や関係者から公式な発表はありません。

摂食障害やうつ病は、時に命に関わる深刻な病気です。

遠野さん自身も「自殺願望に苦しめられた時期があった」と語っており、壮絶な闘病の末に心身が限界を迎えていた可能性も否定できません。

 

夏に「摂食障害」と「うつ病」の死亡リスクは高まる

実は、夏に「摂食障害」と「うつ病」の死亡リスクは高まります。

摂食障害の夏のリスク

  • 脱水・低栄養による熱中症の危険性が大幅に上昇
    摂食障害の方は、もともと低栄養や脱水状態になりやすく、暑さによってさらに体液が失われることで、健康な人よりも熱中症のリスクが高くなります。熱中症は命に関わることもあり、実際に死亡例も報告されています

  • 電解質異常や心不全など致死的合併症のリスクも増加
    発汗や水分不足により、心臓や脳に影響する電解質異常が悪化しやすく、心不全や不整脈などの急死のリスクが高まります

うつ病の夏のリスク

  • 「夏季うつ病」は自殺リスクが高い
    夏に発症・悪化する「夏季うつ病」は、食欲不振や不眠、焦燥感が強く出やすいのが特徴です。冬のうつ病よりも自殺リスクが高いとされ、春の終わりから夏にかけて自殺行動がピークを迎える傾向も指摘されています

  • 暑さや生活リズムの乱れが悪化要因
    夏は日照時間や気温の変化、睡眠障害、孤独感、体型ストレスなどが重なり、うつ症状が悪化しやすくなります。

総合的な注意点

リスク要因 摂食障害 うつ病
熱中症・脱水 非常に高い 体調悪化の一因
電解質異常 心不全・不整脈で急死リスク 体調悪化の一因
食欲低下 さらに低栄養が進行 うつ症状悪化・体力低下
不眠 体力消耗・精神不調 うつ症状悪化・自殺リスク増
自殺リスク うつ症状合併で高まることも 夏季うつ病で特に高い

 

夏は「摂食障害」と「うつ病」それぞれのリスクが重なり、死亡率が高まります。特に脱水・熱中症・電解質異常・自殺リスクに注意が必要です。

現時点で、詳しい死因等は明かになっていませんが、遠野なぎこさんも熱中症や脱水、食欲低下などで死亡、または、うつ症状が悪化して自死されたのかもしれません。

今後の捜査で死因等が明らかになり次第、追記・修正していきます。

 

「生きづらさ」を抱える人たちへの希望

遠野なぎこさんは、摂食障害やうつ病といった「見えない心の病」と向き合い続け、その苦しみや葛藤を社会に発信し続けてきました。

彼女の言葉や行動は、同じような苦しみを抱える多くの人々にとって大きな支えとなっていたのです。

「死ぬまで闘いたい」「同じ悩みを持つ人に自分の姿を見てほしい」――そのメッセージは、今も多くの人の心に響き続けています。

 

終わりに

遠野なぎこさんの突然の訃報は、社会に大きな問いを投げかけています。摂食障害やうつ病の現実、心の病に対する偏見や無理解、そして支援のあり方――。彼女が残した言葉と生き様を、私たちはこれからも忘れてはなりません。

ご冥福を心よりお祈りいたします。

 

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