「私の表現で、社会を少しでも良くしたい」――そう語るのは、元ジャズシンガー・キャスターという異色の経歴を持つ参政党・初当選議員のさや氏(本名:扇さや)。
2025年の参議院選挙では、東京都選挙区から出馬し、多くの支持を集めて見事国政の舞台へと進出しました。
音楽家として観客の心に訴え、キャスターとして社会の矛盾に切り込み、そして政治家として「本音を語る政治」を掲げる彼女の軌跡は、まさに“表現者としての挑戦そのもの”。
この記事では、さや氏の波乱と熱意に満ちた経歴、政治への思い、そして今後への展望を、たっぷりとご紹介します。
異色の経歴
▪本名:扇さや
▪生年月日:1982年7月7日(43歳)
▪出身地:神奈川県横浜市
▪職業::政治家(参政党/東京都選挙区選出参議院議員)、ジャズ歌手、キャスター
▪学歴:神奈川県立横浜日野高等学校卒、青山学院女子短期大学英文科卒
▪職歴:ジャズシンガー(CD7枚、海外公演経験)、キャスター(ラジオ・ネット番組多数)、YouTuber
▪語学:英語堪能、スペイン語独学
彼女は“シンガーソングキャスター”の肩書でメディアにもたびたび登場。音楽、報道の現場で鍛えた発信力を武器に、SNSやネット番組を駆使し若い世代や保守層を中心に支持を拡大してきました。
幼少期から学生時代まで 〜 横浜で育つ
音楽活動時から「Saya」の芸名で知られ、現在も芸名を政治活動でも使用しています。
出身地である横浜市は、彼女が音楽活動を本格化させた拠点でもあり、地元愛を語る場面も多く見られます。
七夕生まれという点も、自己紹介の中でたびたび話題にされており、親しみやすさと覚えやすさを兼ね備えた人物像として注目を集めています。
学歴:高校~短期大学
さや氏の学歴は、
大学時代は英語に加え、スペイン語も独学で学び、言語への高い関心を持っていたことが伺えます。
短大在学中から国際的な視野を広げようとする姿勢は、後の音楽活動や政治的発言にも表れています。また、発音の良さやスピーチ能力は、彼女の語学的素養に裏打ちされているとも言えるでしょう。
音楽活動やキャスター活動においても、言語スキルは武器となり、幅広いジャンルでの発信を可能にしています。
ジャズ歌手としての活動
さや氏は音楽活動家としても長い経歴を持ち、2008年のCDデビュー以降、ジャズ歌手として国内外で活動してきました。
これまでにオリジナルアルバムやカバーを含め7枚のCDをリリースし、ライブ活動の拠点は主に東京・横浜エリアに集中しています。
彼女の音楽スタイルは、日本の伝統や美意識を感じさせるジャズを基調としながらも、グローバルな音楽的影響を受けた多彩な表現が特徴です。
クラブジャズやアコースティックスタイルのステージに加え、国際イベントでのゲスト出演も経験しており、その歌唱力と表現力には定評があります。
2008年CDデビュー&ラッセル・ワトソン来日公演ゲスト出演
彼女の音楽キャリアにおける大きな転機となったのは、2008年のCDデビューです。この年、世界的なテノール歌手であるラッセル・ワトソンの来日公演にゲストシンガーとして招かれ、注目を浴びました。
この経験は、国内外の音楽ファンに「Saya」という名前を広める契機となり、彼女はこの公演を「一生の誇り」と語っており、自身の音楽的使命を再確認する場でもあったようです。
以後、ジャズライブやオリジナルアルバム制作に積極的に取り組み、音楽家としての地位を確立していきました。
音楽・キャスターとしてのキャリア
「シンガーソングキャスター」としてのテレビ・CS・ネット出演
さや氏は音楽家としてだけでなく、
彼女は保守系ネットメディアに多く出演し、代表的なものとして「チャンネル桜」や「三橋TV」があります。
チャンネル桜では時事問題を扱う番組でコメンテーター的な立場として出演し、三橋貴明氏との共演では経済や安全保障に関する意見を述べる場面も見られました。
このように音楽と政治の両方にまたがる発信活動は、彼女独自のポジショニングを確立する大きな要素となっています。
政治的視点を持つアーティストとして、視聴者からの支持を集めてきました。
YouTubeチャンネル「チャンネルsaya」
2021年5月に開設されたYouTubeチャンネル「チャンネルsaya」は、さや氏の情報発信の拠点として急速に成長。2025年7月時点で登録者数は8万人を超えており、保守系論客としての影響力を示しています。
動画内容は時事問題の解説、日本文化の紹介、政治的主張の発信など多岐にわたります。
特に
というテーマは、支持者層に強く響いており、高いエンゲージメント率を誇ります。
また、政治活動開始後は街頭演説のアーカイブや選挙に関する見解も発信し、有権者との重要な接点となっています。
政治への関心と言論活動
ジャズシンガーやキャスターとして活動するかたわら、田母神俊雄氏が主催する安全保障系ネット番組『田母神塾』などで積極的に政治や国際関係について学び、政策への造詣を深めていきます。
2024年には、アパグループ元谷外志雄氏の「勝兵塾」で講師を務めるなど、政策討論や講演活動も盛んに行いました。
参政党との出逢いと挑戦
音楽と報道の両面で培った高い発信力と、保守層との連帯が評価され、参政党から2025年7月の参院選・東京都選挙区候補者に選出されます。
選挙では“さや”(ひらがな)の名で出馬し、「日本人のため、本当の戦いがスタート」という強いメッセージで有権者から支持を集め、見事初当選を果たしました。
歌手経験は国政でどう生きるのか
歌手経験は国政でどう生きるのでしょうか。
彼女のジャズ歌手としての経験は、政治家としての活動にも大きな影響を与えています。
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人前での表現力・伝える力:ライブやMCの経験が街頭演説や討論、メディア出演時に生かされている
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共感力とコミュニケーション能力:ファンや関係者と築いた信頼感が、幅広い有権者とのコミュニケーションにも直結している
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知名度と親しみやすさ:タレント性が候補者としての認知度向上や、新たな支持層の開拓に繋がっている
政治家となった今も、“本音で伝える”姿勢と情熱的な演説には、ジャズシンガー時代の資質が色濃く感じられます。
異色のキャリアがもたらす新風
数ある政治家の中でも、元ジャズシンガー・キャスターという異色の経歴は、政策議論や選挙運動に多様な視点とアプローチをもたらしています。
特に若い世代や女性層からの支持も厚く、“新しい政治の形”を体現する存在として注目を集めています。
YouTube・X(旧Twitter)などSNSを駆使し、若い世代へのメッセージ発信に注力。強い語調やストレートな表現で賛否を巻き起こすも、「本音で語る姿勢」が新たな支持層を広げています。
「自分の表現で社会を変えたい」――原動力とこれから
人生の節目ごとに
「自分の表現で社会を変えたい」
という信念を貫いてきたさや氏。
その根底には、「日本社会にはもっと本音と愛情が必要」「表現力・発信力を、明日の社会のために役立てたい」という強い思いがあります
音楽・メディア・言論活動で養った発信力と共感力を武器に、今後も政界に新たな風を吹き込むことが期待されています。
まとめ
「自分の表現で社会を変えたい」
その思いを胸に音楽の世界を駆け抜け、メディアキャスターとして社会課題に向き合い、ついに国会議員として新たな戦いに身を投じたさや氏。
その歩みは、次世代の政治家像として多くの共感を集め、今後も日本社会に新しいバリューを提案し続けてくれるでしょう。