ペットロスは病気なのか?症状や回復までのプロセスとは

ペットロスの正しい知識は、ペットが元気なうちから知っておくことがとても大切です。
ペットロスを知ることは別れの恐れを強調するものではありません。
今、この瞬間を最愛のペットと共に後悔なく幸せに生きるための英知となるのです。

 

【ペットロス】は病気ではありません。

ペットロスとは、ペットが亡くなった時のみに起こるものでなく、ペットとの別れに伴う悲しみの過程です。
ペットロスになるタイミングは大きく分けて以下の三つが挙げられます。

◆ペットの余命を宣告された時
◆ペットが亡くなった時
◆ペットと生き別れになった時

最愛のペットの余命が宣告された時、大きな絶望、恐怖、不安を抱きます。
これもペットロスの反応なのです。
そして災害、事故などやむを得ない理由で生き別れた場合、多くの方が後悔や罪悪感にさいなまれます。
これもペットロスの反応の一つなのです。

ペットロスで何よりも知っていただきたいこと。
それは、ペットロスは病気ではないということです。
最愛のペットを失った時、あまりの衝撃に、経験したことがないほどの
反応が心身に現れます。
その反応の大きさに、「私は病気になったのかもしれない」と
不安を覚える方が多いです。
しかしペットロスとは、心と体の正常な反応で、決して病気ではないのです。

ペットロス症候群とは

ペットロスが「病気」と勘違いされている一因として、「ペットロス症候群」という言葉が独り歩きしていることがあげられます。

ペットロス症候群とは本来、ペットロスにおける心身への反応が長期化し、生活に大きな支障が認められるようになった時に使われる言葉です。
その意味が十分に理解されないままに、あたかも病気のような「症候群」という言葉が使われることで、「ペットロス=病気」と間違った解釈が加わってしまうことは非常に危険なことです。
なぜなら、喪失の悲しみだけでも大きな衝撃であるのに、「自分が病気になってしまった」という不安まで上乗せすることになるからです。
間違った解釈は、ペットロスを複雑化してしまうために注意が必要です。

ペットロスの症状

ペットロスにおける反応も、また回復までに要する時間も一人一人同じではありません。
回復には、飼い主の方が育った環境やこれまでのペット飼育歴、ペットとの関係性、生活環境、別れ方、死生観などさまざまなことが影響するからです。

ペットロスを回復へと導くために大切なことは、
一時的にどのような感情が湧き上がったとしても、それを異常と判断しないことです。
ペットロスとは、「たかがペット」を喪失したわけではありません。
最愛の我が子を喪失する体験です。
だからこそ、どのような想いを抱いたとしても、ご自身を否定することなく、責めることなく、優しく寄り添うことが大切なのです。

心の反応

深い落ち込み・後悔・罪悪感・喪失感・絶望感・孤独感・不安感・怒り・憎しみ・
感覚鈍麻・無気力・希死願望
などがあげられます。

体の反応

号泣・頭痛・めまい・眼精疲労・関節痛・胸の痛み・胃の痛み・過呼吸・パニック・
倦怠感・脱力感・記憶力の低下・持病の悪化・睡眠障害・摂食障害・幻聴・幻覚

 

ペットロス回復までの心のプロセス

ペットロスは、さまざまな心のプロセスをたどり回復へと向かいます。
回復にかかる時間は、お一人お一人で異なります。
数カ月で元の生活に戻れる方、また、1年、2年と時間が必要な方などさまざまです。
ペットとの関係性が密になり、ペットが我が子同然の存在になった現在、ペットロスの回復には半年以上の時間を要する方が多くなりました。

回復までに長い時間がかかるほど、「本当に回復できるだろうか」と不安は募ります。
しかし、長い間悲しみの中にいたとしても、適切なケアをすることで悲しみは癒えるものです。
「ペットロスを乗り越えられない!」と多くの方が悩まれますが、心をケアすることで必ず回復できます。
つらい時は一人で悩まれず、ペットロスの専門家を頼ることも大事です。
それが回復への一番の近道となるでしょう。

 

ペットロスが回復までに辿るプロセスは以下となります。

ターミナル期

余命が宣告され、不安恐怖絶望感を抱きます。
動物病院、獣医師に見放されたと怒りを感じることもあるでしょう。
ただ、ターミナル期はペットの死を受け入れるための心の準備段階として、非常に重要な時期です。
逆に突然死の場合は、心の準備を整える時間が持てないため、衝撃の大きさは計り知れないものとなるでしょう。

死・別れ

望んでいた見送り方、別れ方が出来ないことが多く、後悔罪悪感を抱くことが多いです。

衝撃期

死の直後は心身の正常な反応(防衛反応)で一時的に感覚が麻痺するため、
死を現実のものとして受け止めることができない場合があります。
また、感覚が麻痺していることで、取り乱すことなく冷静に葬儀の準備をすることができるのですが、あまりに冷静に対応するご自身に「私はあの子を愛していなかったのかもしれない……」と罪悪感を抱くこともあります。

悲痛期

死を現実のものと認めざるを得ない時期に来た時、深い悲しみに覆われます。
激しい喪失感後悔罪悪感を抱いたり、また周囲に対して怒り憎しみを覚えたりすることも多くあります。

回復期

楽しかったことを思い出せるようになります。
また、日常生活に徐々に戻れることで、元気になるご自身に罪悪感を抱くこともあります。
「ペットロスを乗り越えたい」と思いながらも、「元気になることは、ペットへの裏切りである」との思いにも駆られ、自らペットロスからの回復を拒むことが多々あります。

再生期

亡きペットに感謝を抱くことができます。
そして、喪失体験を肯定的に受け止めることができるようになります。
「あの子が残してくれたモノはなんだったのだろう?」と考えることができるようになります。

 

これらのプロセスを経て、回復へと向かいます。

一人で乗り越えるのは大変なことです。
専門家に相談しながら一歩一歩乗り越えましょう。

 

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