2025年5月、東京都調布市のスーパーで発覚した「セルフレジ悪用による21万5千円分ポイント不正取得事件」は、全国に衝撃を与えました。
その中心人物である河田晃佑（かわだ こうすけ）容疑者（28）は、スーパーの元アルバイト店員という立場を利用し、巧妙な手口で大量のポイントを“錬金”したのです。
本記事では、河田容疑者の経歴や事件の全容、ネット上の反響、そして事件が投げかけた社会的課題まで、徹底的に掘り下げます。
河田晃佑の経歴と人物像
東京・調布市のスーパーで2024年9月、セルフレジを不正操作して1個1円に設定変更したカミソリ490個を購入し、約21万5000円分のポイントを騙し取った疑いで河田晃佑容疑者（28）が逮捕された。警視庁は他に40万円超の余罪もあるとみて調べている。
yahooニュースより
東京・調布市のスーパーで2024年9月、セルフレジを不正操作して1個1円に設定変更したカミソリ490個を購入し、約21万5000円分のポイントを騙し取った疑いで河田晃佑容疑者（28）が逮捕されました。
警視庁は他に40万円超の余罪もあるとみて調べています。
かわだこうすけ容疑者の経歴や人物像は・・・？
・年齢：28歳（2025年5月時点）
・職業：無職
・住所：東京都調布市緑ケ丘
・家族構成：不明
・容疑：電子計算機使用詐欺
“ずる賢さ”が生んだポイント錬金術
河田容疑者が目をつけたのは、1つ購入するごとに200円～500円分のポイントが付与される高額カミソリでした。
FNNプライムオンラインより
2024年9月、かわだ晃佑容疑者はセルフレジの価格修正機能を悪用し、通常3000円～4000円のカミソリの価格を1円に書き換え、490個分を“購入”したことにして、合計21万5千円分のポイントを不正に取得した疑いが持たれています。
FNNプライムオンラインより
このポイントは、日々の買い物や飲食、電車のチャージ、カードの支払いなどに充てていたと供述しています
警視庁は、他にも約40万円相当のポイントを不正取得していた可能性があるとみて捜査を続けており、総額で60万円超の“ポイント錬金術”が行われていた疑いがあります。
アルバイトがセルフレジの価格修正は可能か
スーパーやコンビニなど小売店のレジシステムの「設定を変えられるか」については、店舗やシステムによって異なりますが、一般的なアルバイトやパートスタッフが
通常、レジの操作は
「支払いを受ける」
「お釣りを渡す」
など基本的な会計業務が中心です。
価格修正やシステム設定などは、店長や責任者、あるいは特定の権限を持つスタッフのみが行える仕組みになっていることが多いです。
しかし、河田晃佑事件のような場合、セルフレジの「価格修正機能」をアルバイトが操作できるケースがあり、これが問題となりました。
この場合も、アルバイトが通常業務で修正できる範囲（例：商品に値札ミスがあった場合など）や、店舗の管理状況によっては不正操作が可能となる脆弱性があることが指摘されています。
しかし、システムや店舗の管理状況によっては、内部の人間が操作できる抜け道がある場合もあります。
元バイトだから知っていた“抜け道”
FNNプライムオンラインより
この事件の最大の特徴は、外部からのハッキングや特殊な技術が使われたわけではなく、元アルバイト店員という“内部の人間”による知識と経験が活用された点です。
セルフレジの価格修正機能を熟知
高ポイント商品の選定
購入記録の偽装
これらを駆使し、システムの盲点を突いた手口は、まさに“ずる賢い”の一言。河田容疑者にとって、セルフレジはポイントを生み出す“自販機”のような存在だったのかもしれません。
事件発覚の経緯と警察の捜査
事件が発覚したきっかけは、店舗側がレジの記録と在庫数の不一致に気づいたことでした。在庫が減っていないのに購入記録だけが増えていることから、不正操作の疑いが浮上。警察に相談したことで事件が明るみに出ました。
警視庁調布署は、電子計算機使用詐欺の疑いで河田晃佑容疑者を逮捕。
社会に与えたインパクトと今後の課題
この事件は、セルフレジやポイント制度の普及が進む現代社会に大きな警鐘を鳴らしました。内部犯行のリスク、システムの脆弱性、監視体制の不備――これらが複合的に絡み合い、不正が見逃されていたのです。
事件以降、小売業界ではセルフレジの価格修正機能の制限や、従業員の権限管理、異常な取引のリアルタイム監視など、再発防止策の検討が進んでいます。
ネットの反応――「頭はいいが、ズルすぎる」
事件が報道されるや否や、SNSや掲示板では様々な意見が飛び交いました。
「発想はエリート。でも道を間違えた」
「カミソリ490個って持ち帰るだけで怪しいでしょ」
「レジってそんな簡単にいじれるの？システム側の問題もあるんじゃ」
「誰かにやり方教えられたのかも…一人で思いつくにはリアルすぎ」
特に、「なぜ誰も気づかなかったのか？」という点や、店舗側の監視体制・レジシステムの脆弱さに厳しい目が向けられています。
まとめ――「ずる賢さ」の行き着く先
河田晃佑容疑者は、元アルバイト店員という立場を最大限に悪用し、巧妙な手口で21万5千円分ものポイントを不正取得しました。
その“ずる賢さ”は、システムの裏をかく知恵と大胆な実行力に支えられていましたが、最終的には法の網にかかることとなりました。
今後も警察の捜査は続き、余罪や背後関係についても明らかになる可能性があります。私たちがこの事件から学ぶべきは、システムの進化とともに生まれる新たなリスクに、社会全体でどう向き合うかという点でしょう。
