神奈川県警 不祥事の連鎖と川崎死体遺棄事件!市民が抱く不信とネットの声

神奈川県警は近年、「不祥事のデパート」と揶揄されるほど、数々の不祥事や初動対応の遅れが相次いでいます。

川崎市の20歳女性死体遺棄事件は、県警への不信感を決定的なものとし、市民やネット上で大きな波紋を広げました。

本記事では、川崎事件を中心に、神奈川県警の不祥事の連鎖と、それに対する市民・ネットの反応、そして警察組織の課題について詳しく掘り下げます。

 

川崎死体遺棄事件が浮き彫りにした「警察不在」の現実

川崎市で発覚したストーカー殺人・死体遺棄事件は、神奈川県警の対応のまずさが悲劇を招いた典型例となりました。

被害者の岡崎彩咲陽(おかざきあさひ)さん(20)は、元交際相手からのストーカー被害を繰り返し警察に訴えていましたが、警察は「事件性がない」として積極的な保護や捜査を行いませんでした。

岡崎さんの父親は

「娘は神奈川県警に殺されたも同じ」

と怒りをあらわにし、遺族や支援者ら約90人が川崎臨港署前に集まり、警察の怠慢を強く抗議。現場では警察官と市民がもみ合う場面も見られ、警察への不信感が爆発した形です。

 

事件の経緯と警察対応

白井秀征自宅集英社オンラインより

岡崎さんは2024年12月に行方不明となり、翌年4月末、元交際相手の白井秀征容疑者宅の床下から遺体で発見されました。遺体は一部白骨化し、焼かれた痕跡もあったと報じられています。

岡崎さんは、元交際相手による暴力やつきまとい、家からの連れ出しなどを複数回警察に相談していました。2024年6月から11月までの間に8回もトラブル対応があり、12月には9回も警察署に電話をかけていた記録が残っています

しかし、警察は被害届が取り下げられたことや、復縁した経緯などを理由に、事件性を認めず、十分な保護措置を講じませんでした。

警察側は

「ストーカー相談を受けた認識はない」
「岡崎さんが警察の介入を望まなかった」

と説明し、

「白井容疑者が自宅付近をうろうろしているので怖い」
「パトロールしてほしい」

といった切実な訴えも、警察の対応は口頭注意やパトロール止まり。ストーカー規制法の適用や緊急保護措置には至らず、最悪の結果を招いてしまったのです。

 

SNSとネットに広がる怒りと絶望

川崎事件を受け、神奈川県警や臨港署の公式X(旧Twitter)には

「恥を知れ」
「事件性が明らかなのに動かなかった」
「娘は警察に殺されたも同じ」

など、厳しい批判コメントが殺到しました。

 

SNS上では

「警察が事前に対応していれば防げた」
「このままではまた同じ悲劇が起きる」

との意見が多く寄せられ、警察の無力さや組織の問題点が強く指摘されています。

 

また、インターネット署名サイトでは「岡崎彩咲陽さんの命を守れなかった警察を問う」と題した署名活動が始まり、全国から賛同の声が集まっています。

 

擁護・冷静な意見

一方で、

「被害者側も復縁や被害届の取り下げを繰り返していて判断が難しかった」
「証拠がない中では警察も法的に動けなかったのでは」

といった冷静な意見も見られます。

また、警察側の時系列説明や「必要な手続きは踏んでいた」という主張を支持する意見も一部存在しています。

 

専門家・識者も批判「未然防止の意識が欠如」

識者や専門家からも、神奈川県警の対応は

「ストーカー規制法の趣旨を理解していない」
「犯罪を未然に防ぐ意識が欠如している」

と厳しく批判されています

被害者や家族が何度もSOSを出していたにもかかわらず、組織的な体制の不備や初動判断の甘さが命取りとなったといえます。

 

神奈川県警「不祥事のデパート」と呼ばれる理由

神奈川県警

日テレnewsより

1. 組織的な隠蔽体質と不祥事の多発

あ神奈川県警は過去にも、重大事件の初動捜査ミスや不祥事を繰り返してきました。坂本堤弁護士一家殺害事件や、106件もの事件放置による時効成立など、組織防衛を優先し真相究明や被害者救済が後回しになる体質が指摘されています。

2. 人身安全対策の構造的欠陥

SNSで拡散された内部告発によれば、神奈川県警ではストーカーやDV対応を「防犯担当」が兼任し、担当者が3~4人しかいない署も多いとのこと。他県警のような「人身安全対策係」が独立しておらず、現場のSOSが構造的に届かない体制が浮き彫りになっています。

3. 綱紀の緩みと現場の混乱

2025年初頭の3カ月間で14人が懲戒処分を受けるなど、不祥事は組織全体の規律にも及んでいます。現場では人手不足や業務過多も深刻化し、警察官自身による犯罪や不祥事も相次いでいます。

 

警察官による犯罪やパワハラ、暴行、窃盗などの不祥事も後を絶たず、2025年3月には警部が同僚警察官に暴行して懲戒免職となるなど、組織全体の規律や倫理観にも深刻な問題が広がっているのです。

こうした経緯から、ネット上では「また神奈川県警か」「神奈川県には警察がいないも同然」といった厳しい声が定着し、市民の間では「警察に相談しても無駄」という諦めや不信感が広がっています。

 

ネットや世間の声

ネットや世間の声をまとめてみました。

 

批判的な意見

  • 「親族が何度も訴えていたのに、まともに取り扱わなかった」

  • 「窓ガラスが割れても指紋採取しないのはありえない」

  • 「事件性が明らかなのに“事件性なし”と判断するのは怠慢」

  • 「神奈川県警は無能すぎる。娘は警察に殺されたも同じ」

 

擁護・冷静な意見

一方で、「被害者側も復縁や被害届の取り下げを繰り返していて判断が難しかった」「証拠がない中では警察も法的に動けなかったのでは」といった冷静な意見も見られます。

また、警察側の時系列説明や「必要な手続きは踏んでいた」という主張を支持する意見も一部存在しています。

 

まとめと今後の課題

川崎死体遺棄事件は、神奈川県警の組織的な問題と初動対応の甘さ、そして市民の命を守る最後の砦としての機能不全を改めて浮き彫りにしました。SNSやネット上では「無能」「不祥事のデパート」との批判が渦巻き、信頼回復は容易ではありません。

一方で、警察の制度的限界や現場の苦労も無視できません。今後は、ストーカー・DV事案への専門的な体制強化、組織の透明性向上、そして市民の声を真摯に受け止める姿勢が不可欠です。

同様の悲劇を繰り返さないためにも、神奈川県警は「不祥事のデパート」という汚名を返上すべく、抜本的な改革と信頼回復に全力を尽くすべき時を迎えているといえるでしょう。

 

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